こんなご本を読みました2014版(マンガ編) [読書/感想/レビュー]
マンガも色々読んだはずなのですが生憎のところ覚えていません。
思い出せる範囲で紹介していきます。
■ヒット作品
時は戦乱、モンゴルの勢力が日増しに拡大しつつある中国大陸。滅び行く文字を愛し護ろうとする辺境の皇子ユルールと、復讐と殺戮の世界に身を投じる戦鬼シュトヘル。二人の出逢いはやがて歴史を動かしていくことになる。文字とは何か、守るべきものは何か、戦乱の果てにあるものは何か。問いに問いを重ねる激動の時代の大歴史ロマン。
数年に一度の大ヒット。とにかくカッコイイ。読まないと面白さは伝わりません。読んでください。
・小川麻衣子『ひとりぼっちの地球侵略 1~6』
"「私と仲間になってよ! 一緒にこの地球を侵略しましょう」"。高校生の主人公の前に現れたのは、宇宙人を名乗る謎の先輩。ちょっぴり不思議な日常と、ときどき戦闘。ちょっと変わったボーイミーツガール。
とりあえず4巻ぐらいまで一気読みしましょう。今後の展開に期待です。
・佐久間結衣『コンプレックス・エイジ 1~2』
"あなたの趣味に賞味期限はありますか?" 年齢と趣味に悩む26歳コスプレイヤーが主人公。コスプレってこういう苦労があるんだ、っていう舞台裏がわかるのと、「いつまで続けられるのか」ってーのは他の趣味にも共通するところかな、と。いったいどういう落し所を用意するのかな~というのが気になる作品。
http://morning.moae.jp/lineup/280 ■ヒットした作家
・吉田基巳『夏の前日 1~5(完結)』『水の色、銀の月 1~2』
夏の前日:孤独を抱える美大生、哲生はバイト先の画材屋で年上の和服美人、晶と出逢う。
とりあえず、第一話を試し読みしてピンと来たなら読むとよいです。
繊細な描写に心動かされる作品です。
『夏の前日』は『水の色、銀の月』のスピンオフ的な存在なのですが、ここはあえて『夏の前日』を先に読むことをお薦めします。
・阿部共実『空が灰色だから』『大好きが虫はタダシ君の』『ちーちゃんはちょっと足りない』『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』
大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 阿部 共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2013/01/08
- メディア: コミック
ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)
- 作者: 阿部 共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/05/08
- メディア: コミック
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )
- 作者: 阿部共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: コミック
日常生活に潜む歪み、ずれ、不安、暗闇。あるいは、気付いてはいけない、気付きたくないことに気付いてしまう生きづらさ。そんな諸々に翻弄される少年少女たちを、時には明るく、時には残酷に、ポップな絵柄で描き出します。
『空が灰色だから』は展開の読めない一話完結もの。『大好きな虫はタダシ君の』は作家の初期作品集。そして、『ちーちゃんはちょっと足りない』はそんな作家の個性が遺憾なく発揮された心えぐる作品となっています。この長編の衝撃を考えると「このマンガがすごい!」(2015年)第一位の座を獲得したのも納得できます。『死にたく~』(略称「死に日々」)は、秋田書店のWebコミックで現在も連載中。
Twitterで活躍している史群アル仙の初短篇集。自分と同世代(というか年下)でここまで心抉られるものを描く人がいるのか!(それも一ページに!) と衝撃を受けました。こんなにストレートに表現して無事なのか、と余計な心配をしてしまわないでもないですが、今後も応援していきたい作家です。
なお、僕がこの短篇集から一篇を選ぶとしたら「元気が無い」を選びます。
・三島芳治『レストー夫人』
" その学校では、毎年二年生が「レストー夫人」という演劇をする。しかも7つのクラスで同じ劇を違う台本にして、7種類の「レストー夫人」を上演するのだ。"
新聞の書評で紹介されていて印象に残った作品。劇中劇をめぐる少年少女の群像もどこかしら演劇めいていて、不思議な世界観の中で物語が展開される。なんとなく言葉にしがたい空気感が独特。作者の今後の作品も気になるところ。
■安定のジャンプ
・松井優征『暗殺教室 1~12』
・堀越耕平『僕のヒーローアカデミア 1』
王道なので特にコメントは必要ないかなとも。
葦原大介は『賢い犬リリエンタール』の人で、こういうバトルものも描けるというのがちょっと意外。それをいえば松井優征も前作が『ネウロ』なんだけどね。。
■懐かしの…
・由貴香織里『伯爵カイン 全6巻』
『ゴッドチャイルド』の途中までしか読んでいなかったので購入。
・佐々木淳子『Short Twist』『リュオン』
SHORT TWIST佐々木淳子作品集 (バーズコミックススペシャル)
- 作者: 佐々木 淳子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: コミック
自分のSF的ルーツはたぶんここにあるのだろうなー、という佐々木淳子。「霧ではじまる日」をはじめ、『ダークグリーン』『那由多』など名作が多い。『Short Twist』は時間SFの表題作を含む短篇集。『リュオン』は『ダークグリーン』の登場人物のその後を描いたもの。
・『藤崎竜作品集 1~3』『屍鬼 全13巻』
藤崎竜作品集 1 サイコプラス (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-1)
- 作者: 藤崎 竜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: 文庫
藤崎竜作品集 2 サクラテツ対話篇 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-2)
- 作者: 藤崎 竜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 文庫
藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)
- 作者: 藤崎 竜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: 文庫
藤崎竜といえば『封神演義』。太公望…ではなく太公 望(のぞみ)ちゃんが活躍する「異説 封神演義」が読みたくなって作品集を購入。「PSYCHO+」(サイコプラス)をはじめとする初期作品や、形而上学的格闘漫画「サクラテツ 対話篇」なども収録。ただ「シャドウシティへようこそ」は入ってないのね。。
『屍鬼』は小野不由美の同名小説のコミカライズ。原作好きかつ藤竜好きの私としては、この組み合わせで駄目だったらどうしよう…という危惧のもとずっと手を出しあぐねていたのだが、今年ついに購入。結論から言うとこれはこれでアリ! だなあと。「なるほど、ここをこー処理するのね」という手際に唸らされる。でもそれゆえに原作を読んでから読むのがお薦め。
・有賀ヒトシ『ロックマンメガミックス 全2巻』『ロックマンギガミックス 全3巻』
『ロックマンメガミックス』に収録された「ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説」が読みたくなって購入。自分の中でのロックマンリバイバルきっかけ。GBロックマンで育ったので、スペースルーラーズが出てくる『ギガミックス』は大変懐かしく読んだ。ロールちゃん可愛い。
・滝沢ひろゆき『ドラゴンクエストへの道』
ドラクエ製作秘話なるものをちゃんと追っておきたかったので購入。
■その他
・大武政夫『ヒナまつり』
インテリヤクザが超能力少女に翻弄されるギャグマンガ。
・いけだたかし『34歳無職さん 1~5』
こちらで公開されていたWeb漫画↓
が単行本になった! ということを知って購入。
・茂木清香『Pupa』
ジャンル:兄弟愛・カニバリズム。モンスターな妹にひたすらお兄ちゃんが食われます。越えてはいけない一線をじゃんじゃん超えていきます。はい。
■Web漫画
『胎界主』
本ではないですが。深遠な世界観で構築されたWeb漫画です。続きが早く読みたい。
■気になるもの
男娼の少年が同世代の少年を好きになる話とのこと。
危険↓
・カネコアツシ『SOIL』『Wet Moon』
友人がお薦めしてくれたのでそのうちに読む。
漫画があるから来年もきっと生きていける。
2014-12-31 00:58
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